支部長挨拶

社会課題と行政書士

東京都行政書士会府中支部 支部長
東京行政書士政治連盟府中支部 支部長
藤 後  淳 一

 皆さまにおかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。また日頃より府中支部および政治連盟府中支部の活動にご理解、ご協力いただいていることに感謝申し上げます。

 本号が皆様のお手元に届く頃には、さすがに暑さは和らいでいるものと思いますが、今年の夏の暑さは大変なものでした。報道によると、過去の記録を圧倒的に上回る暑さだったようです。地球温暖化という課題が提唱され、さまざまな取り組みが行われるようになって久しい感がありますが、今夏には気候の変化を痛烈に感じました。改めてこの課題について知識を得たり、微力ながらも対応に取り組んでいきたいと考えさせられました。

 課題といえば、近年は多くの社会課題への対応が叫ばれています。少子高齢化、低下した経済国際競争力の回復、貧困世帯の増加、エネルギー・資源・食糧問題、難しい近隣国との付き合いなど。どれも今に始まったことではないものであり、もちろん多くの人が解決に向けて取り組んでこられたのは地球温暖化対策と同様だと思いますが、いよいよ待ったなしの課題となったといった感があります。私などは、今はさまざまな課題に正対し、変革することを迫られている時代のように感じています。

 私は現在、事務所所在地周辺地域において、建設業その他の許認可業務や市民の皆様の暮らしの中の法的書類作成業務を行っていますが、今後は上記のような社会課題にも関わっていきたいと考えています。この点、法律上広汎な業務射程を持つ行政書士なら、こうした社会課題に対し、行政書士業務として関われるものがあると思いますし、時代の変化に合わせて、新しく創生されるものも仕事にできる可能性があります。大きなことができるとは考えてはいませんが、何かを始めていきたいと思います。

 支部活動においても、可能な限りではありますが、今の時代に合った内容を提供していきたいと考えています。大きな変革を迎える時代にあっても、市民や事業者の皆様から頼りにされる身近な法律家として活躍していきたいものです。